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大地震から10日 [ゴロりん]

東日本大地震で被災された方々が、
一日も早く安心した日々を送ることができるよう、
心よりお祈りしております。
いろんな状況のいろんな立場の方がいらっしゃる状況なので、
何かを言葉にするのに非常に神経を使います。
文中万一どなたかのお気に障る表現がありましたら申し訳ありません。

10日が経とうとしているんですね。
阪神大震災を初めとして悲惨な震災は報道でたくさん目にしましたが
今回、初めて自分の実生活に直接の影響があった地震でした。

地震当日、私は横浜の会社にいました。
9階建てのビルの6階のオフィス。
課長とちょっとややこしい案件を相談中、
お行儀の悪い私は立ち話をしながらゆらゆらしていました。
なんとなく、自分のゆらゆらが自分以外の力で増幅されているような気がした瞬間
今まで経験したことがないような大きな、大きな揺れ。
収束する気配が全くなく、ますます大きくなるような大きな揺れ。
壁際のレールに乗ったスチール製の書類棚が左右に大きく動く。
普段、私たちが全身の体重をかけないと動かせない棚なのに。
とにかくオフィスの中央に移動して、同僚たちと戦々恐々と揺れが収まるのを待ちました。
ビル自体の免震構造が優秀だったのか、オフィス内の落下物等はなく、
とにかく「これはいつもの地震のレベルではない」という感覚だけが残りました。
ネット情報で震源地やらマグニチュードやら震度やらの情報が飛び交い、ざわめくばかり。
それまで頭の中を占めていた仕事上の大問題は意識の遥か彼方に飛び去りました。
現在の仕事は非常時には緊急対応をしなくてはならない職種なので、
地震直後に入った「とにかく今すぐ来て!」というお客様の通報電話を受け、
とりあえず現状確認のため駆けつけられるものなら駆けつけてみようと、ビルを出て横浜駅に向かってみました。

駅に向かう途中のビルはほとんどの人が外に出ていて、
ヘルメットをかぶった防災隊長的な人の指示に従って点呼をとっていました。
異様な光景を横目に駅まで行ってみると、既に駅改札へのエスカレーター入り口は閉鎖。
階段を下りて行ってみると、電車は全て運行休止のお知らせが掲示されていました。
びっくりしたのは、JRの改札口ではテレビまでついているのに
なぜか京急線の改札だけ完全に真っ暗だったこと。
ホームが並んでいても電気系統が別なんですね。
ヤジウマな私は地上のタクシー乗り場に向かってみました。
そこで目にしたのがこの光景でした。
IMG_0177.jpg

普段は車しかいない横浜駅西口のロータリー。

IMG_0176.jpg

改めて、「非常事態なんだ」と痛感しました。
会社に引き返し、先ほどのお客様に電話しようとしたのですが、
当然ながら全くつながらず。思えば、地震の直後、そのお客様の電話だけよくつながったねと同僚と驚愕したものです。
その後、会社のテレビに映し出された津波の映像を見た時の衝撃は一生忘れないでしょう。
9.11のNYをいやでも思い出す、CG映画としか思えない、思いたくない映像。
現実の映像なんだと自分に言い聞かせる度に背筋が凍りました。
それからは逐次伝わる被害状況に言葉もなく、ふと気づくと私は帰宅難民予備軍になっていました。

支社長から全員に牛丼の配給があり、とうとうこのまま会社に泊まるのかと諦めかけた夜10時過ぎ。
横須賀に住む同僚の旦那様が車で迎えに来るので送ってあげるというありがたいお言葉に甘えて便乗させていただくことに。
高速に乗るまでに2時間以上の大渋滞を抜け、なんとか逗子の自宅に深夜1時半過ぎに帰宅できました。
逗子の自宅は地震直後から停電中で、家の中も外も真っ暗でした。
いつ復旧するかもわからないので、このまま寝るしかないかと諦めかけた深夜1時半過ぎ、
ぱっと明るくなり、電気が復旧しました。
「明るい」ってこんなに幸せなことなんだと痛感。
今更ながら電気のありがたさをかみしめました。



以下、我が家のささやかな被害状況。
計画停電なるものが始まると報道があり、東京電力のホームページでグループ分けを確認。
リストでは自宅住所の隣に1と書いてあったので、うちは第1グループ。最初の停電は翌日の午後と確認。
どこも店頭にパンがないというので、うちにはホームベーカリーがあるじゃないかと、
夜中にパン種を仕込んで、翌朝7時に焼き上がるようにセットして就寝。
朝6時半、トイレから戻ってきた連れが「うち停電してる」と。
「え?そんなわけないじゃん。うちは第1グループだよ」
「でも、トイレの便座が冷たかったし、ウォシュレットも使えなかった」
「!!!」見ると、ワンセグ視聴中は点灯するはずの携帯の充電ライトがついてない;;
「えーーーーー!なんでーーーー!午後じゃなかったのーーーー!」
・・・・・・ホームベーカリーは!!!???[ふらふら]
おそるおそるふたを開けてみると中には十分膨らんだものの真っ白な未完成パンが[がく~(落胆した顔)]
(写真撮影どころじゃないショック)
さわってみるとふにょふにょ。うえーん。こんな時のささやかな楽しみ「朝食に焼きたてパン」の夢が壊れました[もうやだ~(悲しい顔)]

出かける時玄関先でお隣のおばさまが見えたので「第1グループのはずなのに停電してますよね」と言うと
「ここは第1と第3と両方なのよ」と教えられてさらにびっくり。
会社で再度東電のリストを確認するとうちの住所は第1グループにも第3グループにも両方入ってました[あせあせ(飛び散る汗)]
同時に2つのグループに入ってることがあるなんて聞いてないよお。。。[たらーっ(汗)]
結局、翌日の停電でうちは第1グループではなく第3グループだったことが確定。

ちなみにゴロリンは地震後も特に変化なし。
大きい余震がくるとしばらく目を見張ってじっとしていますが、
揺れが収まるといつものようにのびのび過ごしています。
写真は地震前の撮影です。
R0012539.jpg

R0012536.jpg
朝日を浴びているゴロリンを眺めるのがこの上ない幸せです[かわいい]

このまま余震が徐々に収まって、被災地の復興も原発のコントロールもどうか順調に進みますように。

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コメント 1

green_blue_sky

御無事で何よりです。
停電しないとわからないグループ、パンは悲惨でしたね・・・
by green_blue_sky (2011-03-21 08:38) 

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